世界で一番幸せな国 バヌアツ ― 2010年08月20日 23:50
今日たまたま見かけたTVで紹介されていましたが、世界で一番幸せな国は「バヌアツ」なのだそうです。(NHK「世界遺産への招待状」)
イギリスの雑誌社のランキングだそうですが、番組では世界遺産の「族長ロイ・マタの地」の伝説とそれを現代に伝える生活、そして現在の問題を伝えていました。
ロイ・マタは村同士の争いをやめさせ、家族や村を越えた相互互助のルールを作り、争わずに助け合う社会を実現しました。それが400年間保たれているのだそうです。
しかし最近になって土地問題が起きました。村の共有財産の土地をある家族が勝手に外国の不動産会社に売ってしまったのです。
番組では昔ながらの仕組みの存続を訴えて終わりますが、文化衝突の歴史が書かれたものを読むまでもなく、それは困難な事でしょう。
外国の文化が入る事が、やはり大きなインパクトなのです。どんなに検閲しても、遮断しても、結局は伝わってしまうものです。日本と同じとは言えないでしょうけれど、島国とってはいつも外国からの情報に価値を感じてしまうものですね。
デザインは個人に喜びを与える事は出来ます。しかしその集合がよりよい社会になるかはわかりません。個別のデザインの限界はまさにこの点です。
今以上にデザインに求められるのは、これを越える視点と問題解決なのでしょう。
変わる事を止められないのも、変わらなくてはいけないのに変われないのも、同じ性のように私は考えています。
もし避けられない変化があるならば、積極的に関わることで拓いて行くのがデザインの性かもしれない、、そんな風に思っています。
最近のコメント