「ほんものそっくり」2010年08月31日 17:57

日本の誇る技術のコンセプトに「ほんものそっくり」があります。
例えば、木材そっくりの建材パネル、瓦そっくりの風合いのチタン、白色電球そっくりの色形のLEDライト、ビールそっくりの味わいの清涼飲料、、。

日本発のものではありませんが、ほんものそっくりの「プリザーブドフラワー」という特殊なドライフラワーがあります。生花のような自然な風合いが長く楽しめるので、欧州や日本でとても人気があります。

以前、上海でこのプリザーブドフラワーについてリサーチする機会がありました。そこで得られた反応は日本とは異なるものでした。
「生花でないのなら人工物らしい色の方が良い」というのです。生花が安いと言う事もあるかもしれませんが、人工物への価値を明確に感じる視点だと思いました。

振返って、日本のほんものそっくりにも2種類ある様に思います。
ある人工骨は外観は本物とは異なりますが、体内での振舞いが「ほんものそっくり」のため、より安全で確実な医療を期待出来ます。
このような「ほんものそっくり」が、もっともっと日本から出て行くことを願っています。

また、指でこするとスクロールするような、タッチデバイスに多く見られる「直感的UI」も「ほんものそっくり」ですね。
この分野でもまだまだ開発の余地があり、可能性は残されていることでしょう。

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