CIはUI/UXに長けたプロダクトデザイナーに。2024年01月03日 14:29

CI(コーポレートアイデンティティ)、聞きなれた目新しさのないワードですが、ビジネスとしてデザインをする上で外せない概念です。
CIがお客様の期待値を高め(または低くし)、CIがお客様に行動を起こさせ、CIが評価に大きく影響を与えるからです、、と私に言われなくてもご存知ですよね?^^

たとえばカフェの新メニュー。好きなお店なら、ただ新しいというだけで期待しますし、近くに行ったら寄って見るかもしれません。そして実際に食べてみて美味しかったら(やっぱりここは良い!)と、さらにファンになるでしょう。
この「好きなお店」の”好き”が「CI」のキモですよね。「イメージ」という言葉のふんわりした感じだと”ちょっと良い雰囲気”くらいの軽さがありますが、実際は「好き」というはっきりとした感情的なつながりの事をさします。

カフェの例ですと、好きになる理由は何でしょう?
味、お店、サービス、特別な何か、、人によって最重要なポイントは様々だと思いますが、「全てを通じて良い経験であったかどうか」が好き嫌いを決めます。
そして重要なのはここです。「全てが素晴らしい必要はない」ということです。
大切なことは、、
・地雷を踏まないこと
・特徴がはっきりと伝わること
です。

優れたプロダクトデザインが最も大切なCIとなる。

人はネガティプに敏感です。だから、お届けしたいユーザーさんの嫌がる事はしてはいけません。地雷を踏んだら一発アウトです。
また、特徴がきちんと伝われば、たとえ機能や性能が劣っていても問題ありません。むしろ、その工夫をし尽したものにこそ愛着が生まれます。
上の2点を良くして行くには、プロダクトを中心に据え「全てを通じて良い経験」となるかどうかの視点からデザインしていくことです。
このプロセスは、「UI/UXデザイン」と「プロダクトデザイン」を包括的に行う私たちのデザインそのものです。

UI/UXに長けたプロダクトデザイナーの視点から見たCIの特徴を上げます。

【ブランドの物理的表現】
プロダクトデザインは、会社のブランドや価値観を具体的な形で表現します。お客さまは製品を通じてブランドを体験し、その印象がCIに大きく影響します。

【顧客の経験と感情的なつながり】
優れたプロダクトデザインは、お客さまに忘れがたい経験を提供し、ブランドへの感情的なつながりを構築します。これはCIの強化に不可欠です。

【差別化と市場での認知】
革新的で独特なプロダクトデザインは、競合他社との差別化を促し、市場でのブランドの認知度を高めます。

【信頼と品質の象徴】
良いデザインはしばしば高い品質と信頼性の象徴と見なされます。これにより、ブランドの信頼性が強化され、CIに良い影響を与えます。

【一貫性と統合性の維持】
プロダクトデザインは、ブランドのビジュアルアイデンティティと一貫している必要があります。この一貫性はプロダクトデザイナーがもたらします。これにより、ブランドの統合性が保たれ、CIが強化されます。

<まとめ>
プロダクトデザインはCIの重要なステップであり、ブランドアイデンティティの構築と維持に不可欠なのです。

(うちの会社は関係ないな・・)と思われたあなた、それは「デザインによる飛躍のチャンス」が大きい印です。ぜひお近くのUI/UXに長けたプロダクトデザイナーにCIを相談して見てください。

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