大量処分で見えてきた「モノの3つの価値」2024年02月09日 10:29

デザインで飛躍を企むみなさまこんにちは^^

大量処分の経験:ダムの底に見えたもの
最近、モノを大量に処分する経験をしました。「断捨離」や「スパークジョイ」も想起しましたけれど、当事者として圧倒的な物量(2人分の人生+5人分の半生)と対峙した時、私には「ダムの水を全部抜く」ように感じられました。これは自身の内面が可視化され突きつけられるような緊張感を呼びながら、ダムの底には「3つの価値」が見えてきました。
モノには資産価値とは別の、主体的な当事者としての価値があります。それが人生にどのように関わってくるかは個人によって様々だと思いますが、この3つの価値は多くの人にとっても共感出来るのではないかと思いまして、列挙したいと思います。

生活を回す
日用品や生活雑貨、趣味に関連するアイテムは、日々の生活を豊かにし、快適にするために不可欠です。これらは私たちの日常生活を支え、生活スタイルを形作っています。
たとえば、料理をするためのキッチン用品、仕事を効率的に進めるためのオフィス用品、リラックスするための音楽や読書のためのアイテム、趣味の道具たちなどがこれですね。

記憶を呼び起こす
記念品や写真、ビデオなどは、特定の瞬間や人々、経験、繋がりを思い出させてくれるものです。これらは過去と現在をつなぐ架け橋であり、個人や家族の歴史、重要な出来事や達成を象徴しています。たとえば、家族旅行の写真、特別なイベントで授与されたトロフィー、愛する人からの贈り物、いつも使っていた道具などが含まれます。

思想信条を表す
アート作品、書籍、書道作品、また信仰や憧憬の対象物は、個人の価値観、信念、またはアイデンティティを表現する手段として機能します。これらは見たりふれたりするたびに文化的な価値を持ち、迷った際に方向性とインスピレーションを提供したり、深い感動や思考を促します。これらは個人の嗜好や志向を反映しているため、その人の内面的な世界を外部に表すモノになります。ライフワークと呼べる活動にかかわるモノはここにあたるでしょう。

これら3つの価値は、モノが私たちの生活に与える意味の多様性と深さを示しています。また、これらの価値は相互に重なり合うことがあり、特定のアイテムが複数の価値を同時に持つこともあり得ます。
何かをデザインする時、そのモノと使う人との共有する時間を俯瞰して、入り口と出口まで含めた、価値のありようを考慮に入れたほうがより長く愛されるデザインになるだろうと思います。

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