時間をスケールに2011年09月02日 23:59

将来の生産のあり方のひとつに「パーソナルファブリケーション」というのがあります。ITを駆使した3D造形やナノテクといった最新技術を背景に、低コストで短期間に必要とする人に、その人専用に、時には自分で生産するというものですね。(詳しくはご専門の方のお話をご参照下さい。)

技術的なハードルが低く手ごろな価格で試せるとなれば、市井にいる天才が現れてくるチャンスともなるでしょう。とても楽しみです。

一方で大量ではないにしても複製生産されるものは、皆に愛される元となるもの(もしくはサービス)として、長く作られて行くものになるのではと思っています。これらは所謂「多品種少量」の生産となるのでしょう。
しかし、この「多品種」は、売れるかどうかわからない確率の低いものではなく「核になる姿」をもったものが沢山、という意味だと思います。パーソナルファブリケーションはゼロベースの可能性もありますが、この核の存在は欠かせないと考えます。
また「少量」は、総生産数が少量と言う意味ではなく、一定時間あたりは少量でも「長く作られることで総数は小さくない」形が良いと思っています。

なんのことはない「いいものを長く」という当たり前の話ですが、時間をスケールに計画を立てることを改めて意識する必要があると考えています。

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