色の記憶2008年11月24日 19:40

照明 イタリア
空気が乾いて太陽が高い地域と、冷たく湿った雲の隙間から届く低い太陽とでは、全く同じ色彩でも違う色に見えます。さらにその風土に囲まれて、その環境の中に置かれて見れば、全く印象が異なります。かつて自動車のカラーにお国柄があったのも、そのような背景を持っていると教わりました。(もちろん、文化的な文脈の方が大きいと思いますが、それもまた風土からは切り離せないでしょう。)

また、「轢かれた車は赤く見える」そうですが、その時の精神状態が色彩の記憶に影響するそうで、これは詳しく研究しておられる方が沢山いらっしゃいますね。

デザインの中で、色彩を検討する時間が私はとても好きです。デザインのコンセプトに寄添って、お使いになる方々の記憶に語りかける色彩とは。。

風土と記憶。
色彩を、美しいだけではなく心に響かせるものにしたい私は、この二つを片隅で意識しています。

(写真はイタリア製の照明です。)

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