テクスチャーの連続 ― 2009年01月14日 11:48
いくつもの並んだ写真がゆっくりとズームアウトしていき、写真のモザイクはやがて別の写真になる、という視覚効果をご覧になった事はありますか?インターネットでは、文字を並べて絵にしたもの(アスキーアート)はお馴染ですね。
一つ一つはそれぞれの見え方があり、それらが集まって別のものに見える視覚体験はいつも面白いものです。
森を上空から見ると苔の様に見えますが、その距離によって「葉」「樹」「森」とそれぞれの質感、肌理(テクスチャー)を感じます。それぞれは違う意味愛を持ちながら連続しています。
著名な知覚心理学者ジェームス・ギブソンは、このテクスチャーの連続性を「入れ子」に例えました。ご存知の方も多いと思いますが、彼は「見えるとは」を追求し、デザイナーにとって重要な「アフォーダンス」という概念を提唱しました。
スケールによって意味あいが変わるという事実は、デザインを行う際にもとても意義深いです。移動や操作によって物との距離が刻々と変わるのですから。
デザインによって自然に空間や装置の意味付けを知り、促された行為を重ねて行くことで思い通りの結果が得られる。こういう体験を、優れたデザイナーは見事なアイデアで美点に昇華しながらデザインしています。
写真は瓦と土を重ねた壁です。瓦にも土にもそれぞれのテクスチャーがありますが、全体で一つの「壁」テクスチャーになっています。
一つ一つはそれぞれの見え方があり、それらが集まって別のものに見える視覚体験はいつも面白いものです。
森を上空から見ると苔の様に見えますが、その距離によって「葉」「樹」「森」とそれぞれの質感、肌理(テクスチャー)を感じます。それぞれは違う意味愛を持ちながら連続しています。
著名な知覚心理学者ジェームス・ギブソンは、このテクスチャーの連続性を「入れ子」に例えました。ご存知の方も多いと思いますが、彼は「見えるとは」を追求し、デザイナーにとって重要な「アフォーダンス」という概念を提唱しました。
スケールによって意味あいが変わるという事実は、デザインを行う際にもとても意義深いです。移動や操作によって物との距離が刻々と変わるのですから。
デザインによって自然に空間や装置の意味付けを知り、促された行為を重ねて行くことで思い通りの結果が得られる。こういう体験を、優れたデザイナーは見事なアイデアで美点に昇華しながらデザインしています。
写真は瓦と土を重ねた壁です。瓦にも土にもそれぞれのテクスチャーがありますが、全体で一つの「壁」テクスチャーになっています。
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