国際福祉機器展は今週5日からです! ― 2011年10月03日 23:59

先日告知させて頂いた国際福祉機器展が今週の5日に迫りました。東2ホール、央近くの入口側、角のブースです。
アウトドア用の車椅子「HIPPO(ヒッポ)」とあわせて出展されます。「HIPPO」は山道だけでなく砂浜や水の上も楽しめる車椅子です。フランスでは災害救助にも使われているとか。
会場ではHIPPOの試乗コースも用意していますので、みなさまぜひお越し下さい!
第38回 国際福祉機器展
2011年10月5日(水)~7日(金)
10:00~17:00
東京ビッグサイト東展示ホール
入場無料・登録制
http://www.hcr.or.jp/exhibition/index.html
HIPPO
http://freexfree.jp/hippo/hippo.php
アウトドア用の車椅子「HIPPO(ヒッポ)」とあわせて出展されます。「HIPPO」は山道だけでなく砂浜や水の上も楽しめる車椅子です。フランスでは災害救助にも使われているとか。
会場ではHIPPOの試乗コースも用意していますので、みなさまぜひお越し下さい!
第38回 国際福祉機器展
2011年10月5日(水)~7日(金)
10:00~17:00
東京ビッグサイト東展示ホール
入場無料・登録制
http://www.hcr.or.jp/exhibition/index.html
HIPPO
http://freexfree.jp/hippo/hippo.php
試作が出来ました!「free x FREE スプーン&スプーンフォーク」 ― 2011年10月04日 23:59

明日から展示する「free x FREE スプーン&スプーンフォーク」の試作が出来ました!
カラーはグレー、ブルー、ピンク、グリーン、ブラウンの5色。もうすぐ展示台も出来上がります。
カラーはグレー、ブルー、ピンク、グリーン、ブラウンの5色。もうすぐ展示台も出来上がります。
展示始まりました! ― 2011年10月05日 22:43
Thank You Steve. ― 2011年10月06日 23:59
「死は生命の最も重要な発明」とは、訃報が届いたスティーブ・ジョブズ氏の有名なスピーチの一節ですね。
美意識を強く感じさせていた氏の根幹に、実に東洋的な死生観があったことに違和感を感じる方は少ないでしょう。
パソコンもインターネットもアップルの発明ではありませんが、氏のいつも目指していたテクノロジーと人間の間を繋げる事によって初めて私たちのものになったと思っています。
UI、ユーザーインターフェイスデザインと言う分野も、氏が先見した価値を信じなければ、これほど花開かなかったでしょう。
UIだけでなく、多くのテクノロジーが「テクノロジーと人間の間を繋げる」ことを目指すようになりました。
ありがとう、スティーブ。
彼の信じた死生観を思えば、彼はまた別の世界で生を受け、その世界を変えていくのかもしれません。それまでは、どうぞゆっくりと休んで下さい。
美意識を強く感じさせていた氏の根幹に、実に東洋的な死生観があったことに違和感を感じる方は少ないでしょう。
パソコンもインターネットもアップルの発明ではありませんが、氏のいつも目指していたテクノロジーと人間の間を繋げる事によって初めて私たちのものになったと思っています。
UI、ユーザーインターフェイスデザインと言う分野も、氏が先見した価値を信じなければ、これほど花開かなかったでしょう。
UIだけでなく、多くのテクノロジーが「テクノロジーと人間の間を繋げる」ことを目指すようになりました。
ありがとう、スティーブ。
彼の信じた死生観を思えば、彼はまた別の世界で生を受け、その世界を変えていくのかもしれません。それまでは、どうぞゆっくりと休んで下さい。
沢山のご意見ありがとうございました! ― 2011年10月07日 23:59
国際福祉機器展は、平日で特に初日は雨にも関わらず沢山の方がご来場され、想像以上の熱気に包まれた三日間でした。
私も沢山の方から色々なご意見を直接伺う事が出来、貴重な時間となりました。想定された課題の再確認や優先順位を肌で感じられた事、ここはもういいだろうと思っていた所に実は課題がまだ残されていたことに気付く事が出来ました。
最終日はNHK京都のテレビ取材もありました。今回展示したスプーンを製作したNTTデータエンジニアリングシステムズのレーザーシンタリングマシンとあわせて、新しい開発生産方法として注目して頂きました。(放送日等詳しい事が判りましたらまたご紹介させて頂きます。)
大量生産と表裏一体で発展してきたデザインというものが、少量生産を前提としたシステムとどのように連携して行くのが最適なのか、、微力ではありますが挑戦を続けさせて頂きます。
ブースに来て下さった皆さま、貴重なご意見ご感想を寄せて下さった皆さま、ありがとうございました!
私も沢山の方から色々なご意見を直接伺う事が出来、貴重な時間となりました。想定された課題の再確認や優先順位を肌で感じられた事、ここはもういいだろうと思っていた所に実は課題がまだ残されていたことに気付く事が出来ました。
最終日はNHK京都のテレビ取材もありました。今回展示したスプーンを製作したNTTデータエンジニアリングシステムズのレーザーシンタリングマシンとあわせて、新しい開発生産方法として注目して頂きました。(放送日等詳しい事が判りましたらまたご紹介させて頂きます。)
大量生産と表裏一体で発展してきたデザインというものが、少量生産を前提としたシステムとどのように連携して行くのが最適なのか、、微力ではありますが挑戦を続けさせて頂きます。
ブースに来て下さった皆さま、貴重なご意見ご感想を寄せて下さった皆さま、ありがとうございました!
木通(あけび) ― 2011年10月11日 02:59
勝沼で売っていた木通です。あんまり立派だったので見とれてしまいました。
種の回りの部分(胎座というそうです)が甘く、ここを鳥や獣たちに与えて種子の拡散させているんですね。
これまでは薄甘い素朴な印象だったのですが、この木通は全然違いました。とろっと濃厚でとても甘かったです。驚きました。
皮も肉詰めや味噌炒めで食べるそうです。
それにしてもこの形、「食べて」というアフォーダンスが凄いなぁと思ってしまいます。
山あいで目立つ紫色の実。
一ヶ所に沢山の結実。
食べごろを知らせる裂開。
食べやすく甘い実。
どの果実も同じように進化しているのでしょうけれど、手でもいでかぶりつく形、と言う意味ではバナナを思わせる形ですね。
「マイク」は知能のイメージ ― 2011年10月12日 23:59
子供(小6)と外出している時の事、子供の興味を引く事が有り「検索して」となりました。
私が使用している携帯電話はいわゆるスマートフォンで、それでWeb検索出来る事を子供たちも知っているのです。
この時、子供は手のひらを四角く握りそこに喋るようなポーズをとって「検索して」と言いました。
この子たちの世代にとって、手の中の機会に喋る事=検索というイメージなんですね。
話題のiOS5の人工知能「Siri」のアイコンボタンはマイクですが、Siri以外の類似のサービスも同様な表現となることは自然な事でしょう。
やがて、そこにマイクがある=知能、というイメージが定着するのでしょうね。
私が使用している携帯電話はいわゆるスマートフォンで、それでWeb検索出来る事を子供たちも知っているのです。
この時、子供は手のひらを四角く握りそこに喋るようなポーズをとって「検索して」と言いました。
この子たちの世代にとって、手の中の機会に喋る事=検索というイメージなんですね。
話題のiOS5の人工知能「Siri」のアイコンボタンはマイクですが、Siri以外の類似のサービスも同様な表現となることは自然な事でしょう。
やがて、そこにマイクがある=知能、というイメージが定着するのでしょうね。
「共時性の技術」 アフォーダンスとノスタルジー ― 2011年10月13日 23:59
ユーザーインターフェイスのデザインをしていますと、どんな物事がユーザーの動作を誘うのか、ということがとても重要な事です。それはギブソンと言う先達の造語で「アフォーダンス」と呼ばれていて、「椅子は座る事をアフォードしている」といった使い方をする形態と人間の動作の関係を結びつける言葉です。
このアフォーダンス、人間共通の本然的なものとして理解されているのですが、私の拙い経験の範囲でも変化している事を実感出来ます。そのことはこちらでも何回か紹介させて頂きました。(下記過去記事をご参照下さい。)
話は飛びますが、ノスタルジー(郷愁)は、洞窟や夕陽のような人類という生物学的なフェーズのもの、里山にカラスといった国や文化といった人類学的なフェーズのもの、すり切れたジーンズなら個人的なフェーズのもの、と大きく三種類に分けた方がいました。
なお、商品として発想するなら第二と第三のフェーズの間が狙い目であることが「MINI」の成功からも伺えます。
アフォーダンスも恐らく、この3つのフェーズがあると言い切っていいでしょう。
つまり、普遍的なものからごく個人的な事まであると考えるのが自然で、その上でどのフェーズのアフォーダンスを用いるのが最適なのかを考えるべきなのでしょう。
例えば画面に点滅する■を提示された時、何かコマンドを入れたくなる人とそうでない人の差が大きいように、ですね。
アフォーダンスもノスタルジーも、人と対象との間の「共通基盤」です。共通基盤とは、コミュニケーションが成立するための背景理解で、「文脈(コンテキスト)」「ローカリゼーション」「ロボット」といった技術のホットな課題も、ここの問題と言えるものだそうです。
このことは、共通基盤は、対象が自然、システム、人、、とどのような相手であっても、もう一方の人間との共時性の大切さを示しています。当然と言えば当然ですね。
この共時性を技術として捉えようという試みも既に沢山行われていることでしょう。UIデザインをさせて頂くにあたり、この技術をもっと知らなくてはと思っています。
過去記事:UIが拓く
http://dmc.asablo.jp/blog/2010/07/13/
過去記事:素材の意味
http://dmc.asablo.jp/blog/2011/02/08/
このアフォーダンス、人間共通の本然的なものとして理解されているのですが、私の拙い経験の範囲でも変化している事を実感出来ます。そのことはこちらでも何回か紹介させて頂きました。(下記過去記事をご参照下さい。)
話は飛びますが、ノスタルジー(郷愁)は、洞窟や夕陽のような人類という生物学的なフェーズのもの、里山にカラスといった国や文化といった人類学的なフェーズのもの、すり切れたジーンズなら個人的なフェーズのもの、と大きく三種類に分けた方がいました。
なお、商品として発想するなら第二と第三のフェーズの間が狙い目であることが「MINI」の成功からも伺えます。
アフォーダンスも恐らく、この3つのフェーズがあると言い切っていいでしょう。
つまり、普遍的なものからごく個人的な事まであると考えるのが自然で、その上でどのフェーズのアフォーダンスを用いるのが最適なのかを考えるべきなのでしょう。
例えば画面に点滅する■を提示された時、何かコマンドを入れたくなる人とそうでない人の差が大きいように、ですね。
アフォーダンスもノスタルジーも、人と対象との間の「共通基盤」です。共通基盤とは、コミュニケーションが成立するための背景理解で、「文脈(コンテキスト)」「ローカリゼーション」「ロボット」といった技術のホットな課題も、ここの問題と言えるものだそうです。
このことは、共通基盤は、対象が自然、システム、人、、とどのような相手であっても、もう一方の人間との共時性の大切さを示しています。当然と言えば当然ですね。
この共時性を技術として捉えようという試みも既に沢山行われていることでしょう。UIデザインをさせて頂くにあたり、この技術をもっと知らなくてはと思っています。
過去記事:UIが拓く
http://dmc.asablo.jp/blog/2010/07/13/
過去記事:素材の意味
http://dmc.asablo.jp/blog/2011/02/08/
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