美しいアート2011年11月02日 23:59

アートとは何か、という問いは永遠に回答が無いのだと心得ておりますが、私は「ずいぶんと前から、肌理について、レイアウトについて、周囲のアフォーダンスについて、持続して探求している一群の人々がいた。彼らはアーティストとよばれていた。」という佐々木正人さんの定義はとても実感に添っていると思っています。

我流になりますが、これを私なりに言い換えますと「何をどうしたら人は何を感じるのかということを命がけで試している人たち」になります。

ですので、アーティストの方々の仕事に触れるのはとても新鮮です。できるだけ平らかな心持ちで、私の心の中に何が生じるのか、、。これをできるだけ正直に感じるようにしなけばと思っています。

ところで秋はアートやデザインのイベントが目白押しですね!
先日も9月から行われている横浜トリエンナーレを2日かけて見て回りました。
上記のような見方をしますと、大好きなアーティストの新作に何も感じなかったり、一見がらくたの山なのに美しい瞬間を感じたり、ストーリーも何もない既存映像の繋ぎ合わせに思わず引込まれたり、、短期間のうちに実に様々な心が引き出されますのでとても疲れるものですが、やはり発見がありました。

この膨大な探求はそれ自体目的化していることもあると思いますが、やはりその先に誰かの心に届くこと、という事が芯にあるはずでしょう。
だとしたらやはり「美しい」ということにたどり着いたアートはとても貴重であり、目指すべき姿なんだと、改めて思いました。

デザインも同じです。まっすぐに、美しくて役に立つもの。これこそ目指すべきですね。
先日の「普通を作ろう」も同じ基盤の上にあるお話です。

過去記事:「普通」を作ろう
http://dmc.asablo.jp/blog/2011/10/20/6164521

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