デザインの価値 社会的で生理的なデザイン 22013年01月21日 17:08

以前の記事でデザインの二つの側面(「経済活動の問題解決である」と「文明と人間の乖離を埋める活動である」)をご紹介しました。
それは前提として大量生産があること、それを矯正、修正するのがデザイン(が出来ること)で、その指標は「社会的で生理的なデザイン」である、というところまで書かせて頂きました。

では具体的に社会的で生理的なデザインって?
というところから続きを、、。

結論から申しますと、
a)それが継続する事で社会的な長期的課題の解決に付与する
b)個人が素(スキルや装置等の何かが必要ではない)で接する事が出来る

と、考えております。
aの社会的な課題へのアプローチはネットを用いる場面では沢山見かけます。BOPへの積極的な参加もそうでしょう。今話題のメイカーズの潮流もこの方向性でしょうか。

ただ、ネットにおいてはログインしないで活用出来るサービスは陳腐化矮小化しているように思いますし、ネット外でも「シンプルなサービスを受けるために複雑な手続きをする」という場面は多いように思います。
これはこの5年ほど高齢者や様々な方が住まう地域での活動を通じて痛感したことでもありました。

そこで、bの「素で接する事が出来る」という観点が大切だと考えています。
これは、そのサービスやシステムの複雑さをどこで担うかという問いでもあります。

えーと、、人体改造する事なく、ふらっと何も持たずに出かけて気持ちの良いサービスを受けられて、それが継続する事が社会全体の利益に繋がるという、、夢見過ぎでしょうかね(苦笑)
少なくともガジェットを沢山持ち歩かないと安心出来ない社会はその先への通過点だと思っています。

さて、いかがいたしましょう。

過去記事:二つのソリューション
http://dmc.asablo.jp/blog/2012/03/29/

過去記事:社会的で生理的なデザイン 1
http://dmc.asablo.jp/blog/2012/04/09/

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