会話と作業2013年02月27日 15:49

はじめて上海のマッサージに連れて行ってもらった所は、いい匂いがしてとても静かで、施術するマッサージ士の女性も押し黙っていました。
聞くと、おしゃべりが始まると止まらなくなり、リラックスした気分を壊すので高級店では禁止なのだそうです。
確かにその後、自前で行った安い所は轟々と会話の声が絶えませんでした。(そう言うのが好きな方にはそれも面白いです)

単純作業の間の楽しみがおしゃべり、と言うのはよくある事だったと思いますが、日本ではすっかり見かけなくなった気がします。どの地でも勤勉さを求められるに従って、淘汰の方向なのかもしれません。
要するに、おしゃべりをしていると手が止まるよ、という話ですね。

一方で、デジタル機器は全て会話の道具(コミュニケーションツール)として進化してきました。これからも僅かなすき間にどんどん入って来るでしょう。つまり、起きている間、もしかしたら寝ている時でさえ「会話」が割り込んでくるようになるでしょう。

これ、何かに集中したい状況だと辛いですよね。結構な大人でも電話が鳴ったりチャイムが鳴ったら集中が途切れてしまいます。昔の「山ごもり」みたいですが、何かに打ち込みたい時は意図的に会話=デジタルツールからの距離を取る、というのもありなのでしょう。

コメント

_ hashizume ― 2013年03月05日 18:34

山ごもりの必要性はすごく感じています。自分への電話、他人の電話などなど、集中を断絶します。職場にもやまごもり場所があるとかなり効率がよくなると思っていますが、なかなか受け入れられないようで。。。。欧米の会社なんかはありそうですよね。

_ ― 2013年03月07日 18:53

「会話」は承認欲求と関連が深いので、その点も重要ですよね。
孤独に耐えることも必要なんですよねぇ。

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