「心地よい気配」2009年07月08日 19:22

UIデザインの中で操作音やBGM、ガイダンスの音声など、「音」が必要になることがしばしば有ります。使う方の印象を左右する大切な要素であり、機能面からも重要です。
実際にはデザインされていない音も少なくありませんが、今後はその良さが認められて行くでしょう。私たちもその現場にいたいと思っています。

さて、音に限らずデザインは説明ではなく描写なのですが、音が描写するものとは何でしょう。
私はやはり音ならではの「品質」であり「気配」であると考えています。
例えば車のドアの開閉音はデザインされている音として有名ですね。これは品質を感じさせます。
もうひとつの「気配」とは、例えばPCからわずかに漏れてくる音で状況を察するような、例えば窓の外の音で時間帯を知るようなことです。察する人には意味があり、察しない人には存在を意識する必要がない静かな音のサインですね。

「心地よい気配」

私たちの察する能力を引き出し、心の中にしっくりと落ち着く空気を作る。。デザインがすべきことだと思います。
空間や環境にも関わる大きなテーマですが、真剣に取組むべき時を感じています。
さあ、重い腰を上げてチャレンジしていきましょう。

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