愛せる欠点2009年03月23日 19:50

「らしさ」という言葉があります。
いつもは控えめなのにいざと言うときに力を発揮してみんなを助ける、、そんなヒーローのような人が、時々実際にいらっしゃいますよね。それぞれが思い浮かべるヒーロー像は色々とあると思いますが、そう思わせる「らしさ」をいくつか持っている方がいます。

行動、言葉、容姿など、その人の個性を感じられる経験が重なると、その人の「らしさ」として印象づけられていく。。
デザインにおいての「らしさ」も同様に、経験の積み重ねによって印象づけられ、認知されるようになるといわゆる「ブランドイメージ」となっていきます。

話は飛躍しますが、デザインの「らしさ」にとって最も重要なのは「愛せる欠点」です。欠点はただ欠点のままでは愛せません。機能が劣るとか、大きいとか、遅いとか。。
しかし、デザインによって欠点が美点となることがしばしばあるのですよね。低機能なら遊びが活かせるかも知れませんし、大きければ新しい使い方を提案できるかも知れませんし、遅ければ使うことが楽しくするのも面白いです。
この転換はもしかしたらデザインの最も素晴らしい能力かも知れません。

人が自分の欠点を個性として活かせるようになるのと似ていますね。

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