春の雑草2009年03月02日 14:48

春の雑草 ミチクサ
桜の根元に飛び込んだ雑草がつけた小さな花、根からそっと抜いて活けました。
極少の花をレンズでのぞいたら、さらに小さないんげん豆のような実を付けていました。

のびのびと春を楽しんでいきましょう。

花器(ミチクサ)
http://www.plus-d.com/michi-kusa/

ひな人形2009年03月03日 12:14

ひな人形
お天気はあいにく雪の予報ですが、今日は桃の節句ですね。
着物を着て人形飾りを前に白酒を頂く、、という習慣を残しているご家庭もある事でしょう。

以前は高価なひな壇を飾れる家庭は限られていましたが、それでも家々に大切に伝えられた人形を飾る習慣は広くあったそうです。

「美しいものを大切にして、時に飾って楽しむ」というのもいいものですね。生活の中でしみじみと味わう事ができる豊かさだと思います。

長旅2009年03月04日 13:24

長旅 ジャマイカ経由
ドイツから発送された郵便がオランダで誤配され、ジャマイカ経由でやってきました。
JAPAN と JAMAICA を間違ったのですね。

何度か開封された様なぼろぼろの封筒が、なんとも大らかで壮大でちょっと可笑しい世界一周を物語っている様で、しばし眺めてしまいました。
スケールの大きな旅をしたいですね。

大樹2009年03月05日 11:35

北金ヶ沢 垂乳根の銀杏
J.K.ローリングのハリーポッターに「あばれ柳」というちょっと厄介な大樹が登場します。アーサー王伝説や指輪物語、不思議の国のアリスなどイギリス発のファンタジーの世界には、鬱蒼とした森や大樹が背景に出てきますね。温帯の中でも北の方に位置する島国ですから、大きな針葉樹の森が広がっていたのは想像に難くありません。
しかし、産業革命の際に、建材や燃料として使われてほとんど失われてしまったそうです。

産業が森林を消費するのは何時の時代でもありました。日本でも仏教伝来時に伽藍、特に塔の建材として大樹が伐採されたそうです。江戸期までに縄文杉で有名な屋久島の杉も沢山伐採されました。もちろん、工業化に際しては沢山の森が消えました。

それでも日本には沢山の大樹が残っているそうです。特に「神木」として信仰を集めた樹は、山間部でも都市部でも大切に保存されています。また神木でなくても、地域に愛されている樹が沢山残されています。
このことを、私は早々に手に入れる事の出来ない大切な歴史と思っています。

写真は青森県深浦町、北金ヶ沢の「垂乳根の銀杏」です。一本にして大きな森のような懐に入ると、激しい雨がやさしい霧雨になって陽が射しているようでした。

馬よ、生き延びろ2009年03月06日 15:44

ローマ郊外の夕陽
Campa, cavallo, che l'erba cresce.
馬よ、生き延びろ、今に草が伸びるから

イタリアのことわざだと、ラジオで紹介していました。大らかな、突き放したようでいて励まされる言葉ですね。

「おまえにこの素晴らしい世界を与えてやったじゃないか」
ある歌劇で、放蕩する父親がなじる娘にいうセリフがあります。生きている以上の幸せがあるのか、という問いかけです。
「馬よ、生き延びろ」を耳にして思いだしました。

写真はローマ郊外の夕陽です。
落日のあと、楽しい夜を過ごしていれば、いつのまにか朝になっていた、、でいきましょう。
dmc.
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