ワッフルのようなサンダル(ワラッチ)2009年09月15日 18:10

AZTECのサンダル
メキシコAZTEC社のハンドメードのサンダルです。ワッフルの様な中敷がとても気持ちいいです。
私は時々歩きながら考え事をするのですが、歩きやすいスニーカー以外にも、履き心地の良さから下駄にすることもあります。これからはこのサンダルを履くことが増えそうです。

シンプルなのに個性的で、必然性のある形は40年近くハンドメードで作り続けられているものとのこと。
私はAZTEC社のことが知りたくなってウェブサイトを探しましたが、見つけられませんでした。それもまた興味をそそりますね。

縁側に蚊やり2009年09月16日 21:52

豚の蚊やり 縁側
先日伺った鎌倉の民家で蚊やりが使われていました。
開け放した窓、深いひさしからさす柔らかい光、庭木越しの風、、いかにもな組合せは、やはり気持ちよかったです。

日本の民家は一般的に夏を快適に過ごす事を優先して作られていると伺った事があります。対して洋館は冬を快適に過ごすためのものとも。
夏の厳しい野良仕事のあと、体を癒したであろう空間の心地よさを想像して、なるほどと思ったものです。

サインとアイコン2009年09月17日 20:49

サイン スキポール空港
オランダスキポール空港のサインです。

良く考えられたターミナルと判りやすいサイン、長時間の滞在でも居心地よく過ごせるように配慮された施設、便利な都市交通との連携など、世界の見本と称されていますね。
何回か利用していますが、確かに不案内な日本人の私でも安心して過ごせる空港で、疲れていてもほっと安心感のようなものを感じられて好きな所です。

そのサインは、評判通りすっきりしているのに特徴がある、機能性の高いものです。
その機能性は、サインの描画手法だけではなく、サインとして何を表すべきかが計画されているからでしょう。ターミナルが合理的なため、少ない情報だけでも正確に伝わるということも幸いしているでしょう。

このサインのような、機能的ですっきりしていて、でもちょっとおしゃれなアイコンを、機器のUI画面に採用しようとすると、意外とハードルが高いです。とてもチープに見えてしまい、商品としての価格価値に見合わない、と見えてしまう事が多いからです。
それは「操作画面」という媒体の特殊性なのでしょう。また、静的なサインと動的なサインに感じる私たちのリアリティの差が、相当にあると感じています。
とはいえひとつの理想形ですから、機会があるごとに意識していきたいと思います。


Schiphol International Airport
http://www.schiphol.nl/

秋のお休み2009年09月18日 22:53

秋の空
明日から秋の連休ですね。お仕事の方もいらっしゃると存じますが、ニュースではお盆休みよりも旅行なさる方が多いと伝えていました。
気候もいいですし食べ物も美味しい季節です。ご予定のある方はどうぞ楽しんでらして下さい。

なお弊社は暦通りに営業いたします。ご用の際はお気軽にお尋ね下さいませ。

彼岸の花2009年09月24日 11:09

彼岸花 曼珠沙華
その名の通り、お彼岸の日に忽然と咲きました。
古い駐車場の舗装のわずかな隙間に根を下ろしていますが、これは確か種では増えなかったような、、何年ものあいだ休眠していた球根が、今年は何かの拍子で条件が整ったのかもしれませんね。

曼珠沙華という別名がありますが、調べてみましたら他にも色々な別名といわれが沢山あります。それだけ身近な花なのでしょう。
最近は名所と呼ばれるところもあって、賑わっているようです。

ロンドンの実験2009年09月25日 21:59

ロンドンの中心街で、渋滞の解消と事故の減少を目的に信号機や標識を撤去する実験が行われるとニュースが伝えていました。
ハイドパークで行われた事前調査では交通事故が44%減少したとのこと。利用者の安全意識が高まった結果だそうです。
結果が良好なら、街の景観もよくなっていいことづくめですね。

振り返って、これが日本で出来たらどんなにいいだろうと思いました。親切がゆえの情報過多をいかに削っていくのか、、とても興味深いです。

元記事:交通安全狙い信号撤去
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200909/2009091900046

「立派な人間がいい物を作る」2009年09月28日 15:57

先代から引き継いだ会社を、技術を磨き社員を育てることで世界トップシェアまで成長させた方がおっしゃっていた言葉です。
先週末にお話を伺う機会があり、実体験を交えて色々とお話をして下さいました。その一つ一つの言葉が平易であることが、信頼できることの証のように感じました。

どのような世界でもそうなのだと思いますが、突き詰めた方の仕事ぶりは簡単そうに見えます。そしておっしゃる言葉もごく常識的で当たり前のことばかり。。
しかし当然のことながら、それらを体現するのはとても困難が伴います。だからこそ価値があるのですものね。王道に近道なし、ということなのでしょう。

チェーホフの晩年の手紙の一節に思いが、、と思い出せませんでしたので、改めて調べました。
「なによりも、快活でいらっしゃるように。人生をあまりむずかしく考えてはいけません。 おそらく、ほんとうはもっとずっと簡単なものでしょうから」

いつでも、全てに開かれた感覚を持っていたいと、強く思いました。

過去記事:素直さ
http://dmc.asablo.jp/blog/2009/06/30/4403273

長音三回2009年09月29日 21:31

アドリア海
たった今、雨を抜けて汽笛の音が響いてきました。長い汽笛が三回鳴ったらそれは出港の合図です。
仕事をしていて何も聞こえなくなっている時でも、汽笛の音は耳に飛び込んできますね。そして、いつもくすぶっている旅情に火を点けていきます。

最近ちょうど地中海の歴史の本を読んでいましたので、キリスト教とイスラム教の二つの波が激しく行き来して、独特な共存を確立したと言うシチリアを旅したくなりました。
文明と分明の狭間にはいつも現実的でバイタリティあふれる人々が逞しく暮らしているようで興味深いです。

天の井桁2009年09月30日 15:54

天井 東大寺大仏殿
東大寺大仏殿の天井です。こうして見上げてみますと、なるほど「天の井桁」なのだと納得しますね。

以前もご紹介しましたが、飛鳥時代の仏教建築は下から見上げた時に最も美しく見えるよう設計されているそうです。
この天井も、低い天井の格子と高い天井の格子のサイズを変えて、一様に等しく見えるようになっています。

それは美しいだけでなく、「あまねく等しい」というメッセージも込められているように感じました。
一つ一つに意味が込められていてなお簡素、様式美とはそういうことなのかも知れませんね。

過去記事:下から見上げる
http://dmc.asablo.jp/blog/2008/12/19/4018052
dmc.
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