そして「日本のもの」 日本市場は憧れられている!2010年06月11日 09:52

昨日の新製品発表会でのお話の続きです。

「こだわりのもの」がブランドを引っぱって行く、というのは判りやすい話なのですが、では何にこだわるか、となると実際には難しい課題との事でした。なるほど。。

そこでご提案!

「日本市場ローカルに徹底したもの」

これはあくまで私の仮説ですが、実体験に基づいています。
例えば、デザインに関わらせて頂いた「携帯電話」「炊飯器」ともに、中国と欧州では特に、現地向けにリデザインされたものより、日本市場オリジナルのものの方が圧倒的に評判がいいのです。

普及は果たせなかった「iモード」はあるドイツのユーザーに絶賛されましたし、EUの大使からも直接お褒めの言葉を頂きました。中国でも入荷即完売の人気機種も多数ありました。

日本の炊飯器は中国では「日本米」とセットで、最も美味しい食べ物の一つで、上海での展示会では「今ここで売ってくれ」と何度も言われました。

これは「日本製品に対する信頼」とともに「日本市場に対する憧れ」を抱いていると感じるのです。
日本市場、つまり日本のユーザーは世界から憧れの目で観られているのです。実感出来ますでしょうか?
昔、日本がアメリカやヨーロッパに憧れたように、日本は憧れの対象なのです。

これから円安になり海外からの観光客がもっとやって来るようになると言われていますね。魅力的な文化が狭い地域に沢山集まって世界一のサービスが受けられる国ですもの、それは必然と思います。

その時「昔の日本て素晴らしかったね」と言われるのか、「やっぱり日本て素晴らしいね」と言われるのか。
後者で行くには、日本市場にこだわったローカルメーカー、ローカルブランドが元気でいる事が大切だと考えています。

先日、久米繊維の久米社長から伺った衝撃的な言葉を紹介します。

「今何を買うかが未来を決める」

至言です。
dmc.
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