風が吹けば、、2011年04月25日 23:59

この度の震災では、茨城県の外海洋上風力発電施設がほぼ無傷で電力を送り続けているとのニュースもあり、自然エネルギー、再生可能エネルギー、クリーンエネルギーといった耳新しいキーワードがにわかに注目を集めていますね。

風力発電
こちらは、秋田県仁賀保にある風力発電機。深い朝霧の中で重低音を響かせているところです。

風力発電
鳥海山から続く高台は日本海からの風が絶えず吹き続け豊かな草原を育んでいます。その風を利用しようと沢山並んでいます。

にわか勉強でどちらがいいどちらが悪いとはなかなか言えませんが、「こうあって欲しい」は言えるかもしれません。それに優先順位をつけて、それに見合うかどうかのオープンな検証が望まれます。

では早速、現時点の私としては、、

1)イノベーションがあること
2)自前で調達出来る事
3)オペレーションが簡単なこと
4)100年単位での経済合理性があること
5)最悪のシナリオが起きた場合のリスクが許容可能なこと

1は、これまでは解決不可能だった課題をどれだけ解決出来るか、という点こそ議論に値すると思うからです。既存の技術を有効利用することは大切ですが、それを内包した上で飛躍するイノベーションが欲しいですね。

2は、現状の再認識を通して、議論がなされ、様々な知見が磨かれ、様々な残り物をアップデートできると思うからです。私たちもそろそろ「切られたカードで勝負する」大人になりたいなぁ、という気持ちからでもあります。
持てるものの正しい意識と評価をする必要がありそうです。更新しつづける努力は大変そうですけれど。

3は、オペレーションが難しいと結果的に低効率で高コストになり信頼性に欠くということと、人材難を招くからです。そのためのイノベーションでもあり、高度な制度設計がなされてはじめて可能なことでしょうね。

4は、経済合理性は必ず時間単位での評価が伴うはずなのですが、その時間単位が短いと恣意的な議論になりやすいと思うからです。100年単位で、施設の建設から撤去、更新まで含めた合理性が望ましいと思います。

5は、たとえ頻度が低くても影響が深刻で広範囲になる状況は、人々が受け入れられないからです。この点はやや合理性を欠くように思いますが、人は合理的なだけでは納得しないことも多々あります。
またここはこれまで操作されてきたと疑いの深まっている点でもあり、だからこそオープンな検証を通して、許容範囲のリスクを共有することが大切だと思います。

避けたいのは「はじめに答えありき」の議論で、上の基準に合致していることが確認できコンセンサスが得られるならば、原子力でも風力でも地熱でもメタンハイドレートでも、私はどちらでもいいと思います。
でも今はそれが判らない。そこをわからないからとサボってきたツケが回ってるんだなぁ、そんな風に感じています。
dmc.
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