降灰(浅間山)2009年02月02日 11:59

降灰
今朝、車のフロントガラスに灰が積もっていました。昨夜噴火した浅間山のものでしょう。
噴火口からここまで、直線距離で南東方面に約150キロ。西風(東向き)が強かったようですので、関東地方に広く降ったのでしょうね。

視線2009年02月03日 13:08

視線 ブル
駐車場で誰かの視線を感じて見回すと、オープンスポーツのドライバーズシートに彼がいました。物言いたげにじっと私を見ています。目を離した後もずっと見ています。私を不審者と見て主の愛車を守っているようです。その構えがさまになっていて眼力も強く、ほほ笑ましく思いました。

写真を撮ったのは夏でした。ブルドッグが暑さに弱いと知ったのは後の事です。もしかしたら「あちい・・」と言っていたのかも知れません。(主はこのあとすぐに現れたので、どうぞご心配無く)

茶葉2009年02月04日 12:37

茶葉 水色
以前、工芸茶を紹介しましたが、今回は中国茶の茶葉と水色(すいしょく)をご覧下さい。

中国茶は白、黄、緑、青、紅、黒の6つの分類に加えて、花茶などの茶ではないもの(茶外茶)をあわせて数百種類あるそうです。その全ての分類ごとに代表的な銘柄を集めて比べるという機会がありました。写真には写っていませんが「苦丁茶」という歯医者さんの匂いを思い出すお茶も頂きました。これがとっても苦かった!

写真は手前から白茶、黄茶、と順番に並んでいます。分類名と水色は必ずしも一致しないようですが、どれも透き通る綺麗な色でした。私の中の色が増えたようで嬉しく思いました。もちろん、香りも味も素晴らしかったです。


工芸茶(以前の記事)
http://dmc.asablo.jp/blog/2009/01/06/4045473

古い電卓2009年02月05日 14:06

電卓 カシオS-1
「使いやすい道具」と一言でいえるものを、デザインする立場で口にするときは緊張感が伴います。丁寧に沢山の仮説を検証しないと辿着けない高みがあるように思います。そうして苦労した結果は極ありふれたものになる訳ですけれど、その「ありふれたもの」とは、きっと獲得された「普遍性」なのでしょう。

写真は現在使用している電卓です。ここ二十年あまり、これともう一つ別の電卓(オリベッティ製)の2台を使用しています。オリベッティのものは良く考えられていてとても使いやすいです。これは本体の重さやキータッチが素晴らしく、キーの音や計算結果が出るまでのわずかなブランクなど味わいがあります。

身近にあり安価なものをデザインする場合、販売価格から逆算してデザインに掛けられる時間とコストは限られます。でも、その中でどれだけ高みをめざせるか、というのもまた楽しいのですよね。(もちろん赤字は出さずに、ですね)

逆光の中2009年02月06日 11:52

逆光 港
モバイル機器のインターフェイスデザインの際に、屋外などの強い光の中で画面を見る必要が有る場合は、表示デバイスの特性を考慮しながら見やすくなるようにデザインします。色使いだけでも随分と良くなりますが、表示内容も状況に合わせて変える時もあります。もちろん、用途にあわせてデバイスも選ばれています。

それでも逆光のような状況はなかなか厳しいです。「目が眩む」とは、光に惑わされて間違えてしまうことを指しますから、見える見えない以上の幻惑が強い光にはあるのかも知れません。

イカロスではありませんが、私も太陽に惹かれているようで、しばしばレンズを向けています。この写真は携帯で撮った物です。光量オーバーによるエラーが雰囲気を作っていますね。

動物園2009年02月09日 11:28

レッサーパンダ 動物園
休日の野毛山動物園。斜面に作られた園内は緑が多く、ハツカネズミやモルモットなどと触れあう広場があったり、飼育員の方の詳しい解説があったり、運が良ければキリンに一枝あげることも出来たりして、カップルから親子連れまでのんびり過ごす事が出来て人気です。

私も子供を連れて久しぶりに訪れました。望遠レンズ(300mm)で覗くと、愛らしい姿には思いがけず鋭い視線がこちらを見ていました。檻の中にも彼らの野生があること、あらためて思いました。

望遠レンズ、今まではあまり興味が無かったのですが、動物の表情が近くに感じられて好きになりました。

水のかたち2009年02月10日 11:55

噴水 水のかたち
写真は噴水を高速度シャッター(1/800)で撮影したものです。勢い良く飛び出した水が、重力と遠心力でカクテルグラスのような形を作っています。
水滴ひとつひとつは波打ちながら球体へと収斂して行くのでしょう。けれど、その途上はひとつひとつ変化があって、その上で大きな形をなしているのですね。磁性流体や波紋で表現するアートがあますが、興味深い世界です。

私の大好きな方が、同名の小説を月刊誌に連載されています。根底に水をメタファーとした女性の造形を浮かび上がらせる文章にいつも心を奪われています。

レコード 検証2009年02月12日 10:47

レコード
予備知識はなく素直にレコードの音を「いい音」と思った子供たち。(その様子はこちらです

彼女たちが聴いたのは、「フルトベングラー」「リヒテル」「ハイフェッツ」。文字通り選りすぐりの、いずれも当時を代表する偉大な方のものです。
たまたま手持ちに同年代に録音された同じ楽曲(ツィゴイネルワイゼン他)のレコードがありましたので、聴かせて見ることにしました。

いわく、「う〜ん、そんなに好きじゃないかな」「古い感じがする〜」「前のが聴きた〜い」などなど。。
彼女たちが「いい音」と感じていたのは「演奏の素晴らしさ」だったようです。音楽の善し悪しを素直に受止めていたのですね。

頂いたコレクションにはカラヤンも有りました。やはりフルトベングラーよりも「新しさ」を感じますが、かといってフルトベングラーが「古い」訳でもないように思いました。時代は感じるけれど錆びていない、ということなのでしょう。
音楽の好みや評価などは大いに別れる所だと思いますが、時代を超えて獲得した「普遍性」があるのかもしれません。

振り返って、今手がけさせて頂いているデザインに、普遍性を持たせられるか、、腕の問われる所です。

ダビデ像(レプリカ)2009年02月13日 13:36

ダビデ像(レプリカ)
フィレンツェ市庁舎前に飾られていた白い大理石のオリジナルは今、博物館の中です。

これはブロンズのレプリカで、市内を見下ろす丘の上に立てられているものです。
本来は「ダビデ王がゴリアテとの戦いで、石を投げる狙いを定める姿」だそうですが、ここの像はもう少し曖昧な目線で「フィレンツェ越しに世界を見ようとする若者」に、私には見えました。
彼の目線の遥か向うには、何が見えているのでしょうね。

夕暮れ2009年02月16日 08:08

夕暮れ
先週末、厚い雲の中に沈む太陽です。
柔らかいグラデーションがゆっくりと波打ちながら、消えて行きました。

晴れていれば富士山の見える空ですが、このような沈み込む夕暮れも味わい深いです。
dmc.
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
「デザインの言葉」 by Fumiaki Kono is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License.