納得解2009年04月16日 15:50

様々な角度から検討してそれぞれに最善と思えるような答えを「納得解」というそうです。仕事だけではなく、日常の様々な場面で必要とされるようになりました。
これからは今よりももっと多くの人々が、言葉や文化、習慣、価値観までも超えて深く関わる様になるのですから、ますます必要になって行く事でしょう。


ところで学力には二つあり、ひとつは正解を導く情報処理型の学力(TIMSS型学力)、もうひとつは納得解を導く情報編集型の学力(PISA型学力)、だそうです。
後者の学力は、フィンランドが学力世界一になったニュースでも紹介されていました。一つの絵を再現する能力(情報処理能力)ではなく、絵を自ら描く能力(情報編集力)を鍛える事で、世の中で実際に役立つ、複雑な問題に対して解決していく力を養うとのこと。

「正解」ではなく「納得解」
この違いは大きいですね。

優れたデザインは、作る人、売る人、買う人、使う人、捨てる人等々、それに関わる誰もが共感し利益を共有するものです。
確かに実際のデザインは「正解」よりも「納得解」を求めて行く作業そのものですから、私たちにとっては当たり前の様にも思える「皆が利益を得られるように」という発想は、案外デザインの大きな特徴かも知れませんね。


なお、レゴでよく遊ぶ子供はこの能力が高いそうです。
子供を誘って久しぶりにブロック遊びをして見ましょうか。

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