文脈2009年07月13日 21:03

PCのUIに「右クリックメニュー」「コンテクストメニュー」というのがあります。対象物に対する操作を整理したもので、慣れると使い勝手がとてもいいですね。
コンテクストとは操作の文脈に沿う、という意味で命名されたものでしょうか。状況に依って選択肢を変えて提示されると、私たちはホスピタリティを感じますから、余計に効率が上がるのでしょう。

この操作の「状況や文脈に沿う」という思考は、私たちの日本語の思考ではごく自然なものだそうです。
日本語には同じ発音の言葉が多いため、文脈を正しく把握しないと単語の意味が判りません。また、相手との関係性によって意味合いが変わることもあります。故に日本語で考える事は絶えず文脈を慮ることである、と。なるほど、と思います。

「気が利く」という状況をつくるのに、日本語で思考して行く事は理にかなっているのかも知れませんね。
ただ、状況重視も度を過ぎると選択肢過多に陥ってしまいますので、適宜バランスを取って行く必要があります。
気が利く、それでいてシンプルなものを目指して行きたいと思います。

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