歴史2009年10月16日 18:22

ここのところ歴史がブームだとか。
歴史を知るのは私も好きです。今も中世ヨーロッパの歴史の本を読んでいますが、物語としても面白いですし、様々な示唆に富んでいるので興味がつきません。
その本の著者は「歴史は娯楽である」とおっしゃっていて、なるほどと思いました。

さてその本の中に、16世紀頃は「質から量へ転換した時代」という記述があり、はたと立ち止まりました。ルネサンスを経て大いに栄えたベネツィアやフィレンツェを代表とする、小さくとも経済力で反映した「都市国家」から、スペイン、フランス、オスマントルコの様な「大国」の時代へ入った事を指しています。

時代の転換点は、後世の人から見たら一目瞭然であっても当代の人が気付くのは難しい事です。でも確かに大きな流れと言うものがある様です。そのことを改めて感じ、さて、私が生きている今はどんな時代であるのかと、今更ながらに疑問に思ったのでした。

答えは簡単には見つからないのですが、デザインをして行く中で感じている「今」は確かにあります。これを「来て欲しい未来」へと繋げて行く努力に価値がある、と改めて思いました。

塩野七生著「ローマ亡き後の地中海世界」
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dmc.
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