「ディア・ピョンヤン」2012年05月18日 23:55

「ディア・ピョンヤン」
梁英姫(ヤン・ヨンヒ)監督作品「ディア・ピョンヤン」です。
在日朝鮮人組織の大幹部の父を娘の視点から撮ったドキュメンタリー映画で、先月末に娘と観賞しました。

政治と家族が絶妙な案配でよどみなく描かれていて、ぐいぐい惹き込まれ、主人公のアボジ(お父さん)とご家族の幸福を祈らずにはいられませんでした。

家族に影を落とす事は沢山あります。その陰影はそれぞれの家族で異なりますが、見方を変えれば同じと思える部分も多いでしょう。特に日本人の私には難しいかも知れないテーマを真っ正面から描きながら、その共通基盤を実感出来たのは監督の並々ならぬ才能なのでしょう。

そして、全体に通じる軽妙さ、愛らしさがとても素敵でした。笑いの裏にある強さ、愛嬌の影に秘めた思いの深さ、、そういうものが家族の陰影を強くさせていました。

素晴らしい才能と出会いました。他の作品も注目です。

ヤン・ヨンヒ監督作品「ディア・ピョンヤン」
http://t.co/AWZcb6D9
2006年のベルリン映画祭フォーラム部門で最優秀アジア映画賞受賞など4つの映画賞に輝いています。
dmc.
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
「デザインの言葉」 by Fumiaki Kono is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License.