ディシジョンスペース2009年03月26日 11:34

螺旋階段 サグラダファミリア
重要な会議に臨む直前のエレベーターの中、頭の中でポイントを絞り決意を固める。
ときめきの中で冷静になりたくてトイレに中座して間を置く。
長い廊下を歩きながら、あるアイデアを実行すべきかどうか思案する。

いずれの状況も、その光景が浮かぶことと思います。いくつかは実際に経験された方もいらっしゃることでしょう。
廊下、エレベーター、トイレ等は、人が心の準備をしたり意思を固めたりするための大切な空間と考え「ディシジョンスペース」という言い方をするそうですね。最近の研究では、意思決定する際の環境が意思決定に大きく作用することが分ってきているそうです。

話はそれますが、UIにおいても「ディシジョンスペース」が当てはまる要素があります。それは使用者が実際に操作している環境と、もうひとつは概念上の操作空間です。どちらもデザインする際にはとても重要ですが、後者の方はこれまで言及するデザイナーはいらっしゃらないかもしれません。(これは宣伝ですが、弊社のデザイナーはこれをよく心得ていて心強いです。)

写真はサグラダ・ファミリアの鐘塔の螺旋階段です。狭くて急勾配の螺旋を何段も昇っている間に、自然と体は熱くなり心は静まっていきます。神に仕えるものが、その心を定める空間としても螺旋階段は意義深い物なのでしょう。

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