タッチがあたりまえ2010年06月03日 23:59

先日日本でも発売されました「iPad」は多くの予想通り大変好評で、特にお年をめした方にも使って頂けるものになっているようです。今後アプリケーションや周辺機器も充実するでしょう。買われた方は暫く楽しみが続きますね。
他社もこの状況を黙って見てはいないでしょう。多くのコンペティターがしのぎを削るに違いありません。
早速「kno」の様なものも発表されていますが、私たちユーザーはその中から一番自分にあったものを選べる状況は歓迎したいと思います。

そして、改めて言うまでもありませんが、タッチインターフェイスはますます「あたりまえ」になっていくでしょう。
少し厳密な言い方をしますと、ユーザーが機器に注視して最初にとる行動がタッチになる、ということですね。

この状況はこれからのUIデザインに大きな影響があります。非常にデリケートな時期になったと言えるかもしれません。
なぜかと申しますと、優れたタッチインターフェイスはモジュールを組み合せただけでは出来ないからです。

多くの機器がデジタル化されるにともなって、様々なデバイスがモジュール化され、新商品はそのモジュールの組合せで開発されてきました。これまではその組合せの中でUIの方法も決まり、その中で工夫をしてきたといえるでしょう。

しかしこれからの「タッチがあたりまえ」のユーザーに「普通」に使って頂くには「普通のタッチUI」が組み込まれなくてはなりません。ここは技術の差がまだまだ激しいところです。つまり出来ないところはタッチをやめるか、出来てもコストの問題が残ります。
恐ろしい事に、旧世代のタッチUIを採用し続けているとブランドを傷つけてしまうかもしれません。

だからこそますますデザインが重要になるのです。
新世代タッチなら新世代の、旧世代なら旧世代の、非タッチなら非タッチなりの、たとえ限られたデバイスであってもそれぞれに優れたインターフェイスを考えて行きたいですね。

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