安いもの、速いもの、こだわりのもの2010年06月10日 23:59

昨日、お客様の新製品発表会にお邪魔してきました。

そこで、必然的に今後の市場についてのお話になりました。
やはり、「安いもの」「速いもの」「こだわりのもの」の3方向の流れがある事を再認識しました。

安いものとは、価格勝負で販売量の大きい市場です。
速いものとは、ファッションや流行色を意識して、定期的にモデルチェンジする市場です。
こだわりのものとは、利益を度外視した徹底的に作り込んだもので長期間販売して行く市場です。

どの製品も、3つの方向性で商品を展開して行く可能性があるのですが、メーカーとしてブランドを管理するのが難しい状況になっているとの事。

「安いもの」をOEMでブランドは出さずに生産量(販売量)を確保して、「速いもの」で利益を出し、「こだわりのもの」でブランド力を上げる。。
これは一つの形かもしれません。

また単なる上質を越えた「こだわりのもの」をもたないブランドは、「速いもの」が「安くて速いもの」になってしまう危険性をはらんでいるようです。
しかし「こだわりのもの」を持たないブランドは案外多いかもしれません。
(伺ったメーカーはここを頑張っておられました)

話は飛びますが、「こだわりのもの」という言葉の響き、私には少しネガティブな印象もあります。
頑固さが時として必要だったとしても、頑迷で新しさや変化に目をつぶる態度に陥ってしまう危険性を感じるからかもしれません。

これは何にこだわるか、ということなのでしょう。その意味でも安いもの、速いものでしっかりと市場が必要なのかもしれません。そこに開かれていれば、耳目は常に開かれているはずですからね。

(主に販売会社様向けの内覧会ですので具体名及び写真等は控えました。)

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