評判の力「ほんのまくらフェア」2012年09月05日 23:16

昨日書きました通り「名のないものとの出会い」を体験してきました。
今日は「ほんのまくらフェア」 です。

ほんのまくらフェア
書き出し(これをこのフェアでは「ほんのまくら」と名付けています)のみ印刷されたカバーが掛かり、中が見えないようになっている文庫が100冊。
この写真と棚がもう一つの小さなコーナーでのフェアですが、全てに特製のカバーがかけられ、全てに手書きの紹介文が添えられていて、かかる情熱を感じますね。

ーもう中身もみないで、自分の「まくら」に対する感覚で本を選ぶのって楽しいかもしれない(略)きっと不思議な本との出会いが待っているはずです。ー

そう書かれた通り、100冊全部のカバーに目を通して、書き出しから受ける物語への予感と語り口で印象に残るものを探しました。

・・うーん、、私には選べないかなぁ。。
本当に書き出しの数行、本によっては一文のみの「まくら」からでも伝わるものがあります。しかし、その先をもう少し読みたいかどうか以上の気持ちにはなりませんでした。
ただこれは作品と今日の私との相性と言うのが一番大きいのかも知れません。その意味で「純粋な出会い」は私にはありませんでした。

とは言えもう少し読んで見たい、というのもいくつかありましたので、添えられた紹介文にも目を通しました。

ほんのまくらフェア
紹介文。

この紹介文は想像以上の影響力ですね。ぱっと立ち上がるものをかなり左右します。そして何より「読んで見よう」という気持ちにさせます。

購入した本
そうして選んだ3冊です。

購入した本
カバーをとったところ。
ほぉ、見事にばらばらで、2冊は(失礼ながら)存じ上げない方です。

それぞれ数ページを読んだところでは、まくらで思い描いたイメージに近いもの、近い所と遠い所のあるもの、全然違ったものにきれいに別れました。

企画趣旨は「まくら」でしたが、私にとっては「紹介文フェア」と言えまして、紹介文の「評判の力」(もしくは私自身が気にしているのが実は評判の方であること)を改めて実感する経験となりました。

小説は好きですしそこそこ読める方だと思っていた私にとって、書き出しで選べないと言うのは自分の読み手の実力を見透かされたようでちょっとショックかも。

ちなみにネットの試し読み販売等を見ますと数ページから数十ページ読めるようになっています。こちらは物語りを実際に味わえるので判断しやすいですね。

「ほんのまくらフェア」 
新宿 紀伊国屋本店 9/16まで 

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