「存在価値競争」への曲がり角2009年06月19日 22:03

「もの作り」をして売るメーカーの使命、役割というものについてずっと感じている事があります。

「市場が成熟したらデザインが重要になる」とは、学校でも教えている事です。
どうやって市場が成熟すると知るのか、どのようなデザインが必要なのかといった経験が重要な判断も、成長市場から成熟市場へのターニングポイントにおいてはある程度分かるようになっています。

ただ、今本当に必要とされている事は成熟市場となって久しい市場を、再び成長市場にさせる価値の創造です。
私は、成熟市場での本当の競争は「企業の存在価値競争」だと捉えています。デザインはこの「商品の使用価値競争から企業の存在価値競争への転換」を強力に進める事が出来る大きな力を持っているはずです。

「市場が望むからこのようなデザイン」だけでなく「私たちが作るからこのデザイン」を見せつけられるかどうか。今から本当に作り上げなければならない、と私は思っています。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://dmc.asablo.jp/blog/2009/06/19/4376966/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。

dmc.
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
「デザインの言葉」 by Fumiaki Kono is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License.