淡路町2009年07月23日 20:59

清水猛商店
今日は大阪に出張しています。
宿に早く着いたので付近を散策しました。オフィスビルの間に江戸期に創業されたお寿司屋さんがあったり、大正のころの凝った意匠のビルがあったりと、趣がありました。

写真のビルは「清水猛商店」と看板が出ています。今ネットで調べましたら、大正13年の建物ですね。このビルの前まで空襲で焼けたんだよと、ご近所の方に教えて頂きました。この灯籠は町の歴史を見てきたのですね。

常滑2009年07月24日 23:47

登窯 常滑
愛知県常滑市は古くから瀬戸物の街で、小高い丘に思いのほか小さな窯が軒をすり合わせるように密集しています。煉瓦の低い煙突が寄りそう木造の建物はみな黒く塗られていて独特の雰囲気を作っています。

写真は登り窯の煙突です。南国のような熱気に沢山の蝉の声が充満していました。

INAXライブミュージアム2009年07月27日 08:55

INAXライブミュージアム
先週伺った常滑は、こちらを訪問するのが目的でした。
写真は「窯のある広場・資料館」で黒い建物の中に大きなレンガの窯があり、往時の雰囲気を残しています。この手前の「世界のタイル博物館」、奥に「土・どろんこ館」があります。

所蔵のコレクションは興味深かったです。特に「クレイペグ」は、装飾の原点として古代の壁面装飾を復元する企画で、INAX社の社員や家族が全て手作りされたもので、企画としても展示としても意義深いものを感じました。完成した装飾も素朴で美しかったです。
また「土・どろんこ館」の黄色い土壁の質感も素晴らしかったです。暫くその色と量感に魅入っておりました。
沢山の子供たちが「土」を感じる様に作られた場を楽しんでいて気持ちのいい場所でした。

INAXライブミュージアム
http://www.inax.co.jp/ilm/

可愛さ 可笑さ2009年07月28日 20:08

「かわいい」は既に世界共通語となったと聞いて久しいですね。今日もアメリカ西海岸に、日本のポップカルチャーを集めたショップができるとニュースで紹介されていました。
そのニュースの中で、可愛さについて「被災地で差し入れられた文具のキャラクターに子供たちが笑顔になった」と紹介されていたのが印象的でした。なるほど、思わず笑顔がこぼれるものはそれだけで充分価値があるように思います。

さて「かわいさ」はdmc.のテーマでもあります。私たちの笑みを誘うものは、愛らしいキャラクター、そしては可笑しいユーモアでしょうか。愛らしさには存在を肯定する力があり、ユーモアには批判精神が含まれていますね。
私は「もの」は存在ですから、愛らしさがまずあって、その上でユーモアがふりかけられれば、と思っています。

土のおみやげ2009年07月29日 11:40

土のサンプル おみやげ
先日伺ったミュージアムショップで見つけました。

クレヨンのような素焼きのブリックに、土の名前が刻まれています。それ以外には陳列にもパッケージにも何も説明がありません。少々詩的な受取り方をするとすれば、土の力があれば説明は不要、ということでしょうか。説明が無いのは何かの都合かも知れませんが、私はこれをとても素敵なおみやげだと思いました。

今、手に取って眺めたり触ったりしていると何かを作りたくなってきます。やはりいいおみやげになったようです。
dmc.
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