「ユーザーインターフェイス」のデザイン2009年10月06日 16:03

昨日、さる方との会合で「ユーザーインターフェイスをデザインするということがわからない」とのことで、色々とお話を伺いました。「ユーザーインターフェイス」という言葉も、デザインする範囲もわかりにくい様でした。

実際的に「ユーザーインターフェイスデザイン」といえば、以下の様なものを対象とする事が多いです。

・携帯電話やカーナビなど、操作画面のある機器の操作に関わるボタンや画面

・銀行ATMや券売機と言ったような、システムの端末の操作に関わるボタンや画面

・ソフトウェアの画面 等々

また「ユーザーインターフェイスデザイン」は、デザイン開発における分業的な意味合いの強い名称でもあります。一つの製品やサービスの全体をデザインしていく中では、製品の外観や商品としての仕立てはまた、それぞれのプロフェッショナルがいます。

大ざっぱに言えば、上に挙げたものたちの「使いやすさ」と「感じの良さ」を手分けして考えていると言えます。

昨日の方は、この「使いやすくすることを考える」が「デザイン」という言葉のイメージに反していること、また様々な分業が存在することがイメージしにくくて混乱されているようでした。

しかしもちろん大切な事は、どのような過程でデザインされたものであっても、使う人にとって一番いいものであることですね。様々な思惑で分断されたものではなく、それぞれの分野の専門家が知恵を集めたものにすること。
このことこそ純粋な意味で「デザイン」だと言ってもいいと思います。

それを行うこと自体はそれほど難しい事ではないと思います。結局は「思い」を集める事ですから。
私はその「思いを集めて形にする」ことを「贈り物」だと感じています。使って下さった方が笑顔になることを願って、知恵を絞るのは楽しい事なのです。

過去記事:「デザインは贈り物」
http://dmc.asablo.jp/blog/2009/03/09/4162428

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://dmc.asablo.jp/blog/2009/10/06/4617881/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。

dmc.
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
「デザインの言葉」 by Fumiaki Kono is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License.