+d Design Collection 2011 銀座伊東屋本店4/26-5/62011年04月15日 23:59

「+d Design Collection」のお知らせ
今年のゴールデンウィークも銀座伊東屋さんで「+d Design Collection」が行われます!
昨年は大ヒット中の「Cupmen2」の新作発表がありましたが、今年は「COAMARU」の様ですね。
カラフルな夏野菜がモチーフですか、、茄子好きとしてはみのがせません(笑)

みなさま、ぜひ足を運んでご覧になって下さい。
そして、ちょっと元気になるデザインに沢山触れてください!

+d Design Collection
銀座伊東屋本店
http://www.ito-ya.co.jp/store/ito-ya1.html
4月26日から5月6日まで
月−土 10:30〜20:00
日・祝 10:30〜19:00

戦略的カラーリングのはしり「新橋色」2011年04月18日 20:45

やや緑がかった明るめの青で、金春色ともいいます。
Wikipediaには明治終わり頃から東京の新橋芸者で流行った、とあります。

色彩を学んでいる方には常識らしいのですが、これ、流行ったんじゃなくて流行らせたんだそうですね。

一人一人は個性はあっても人気があがりにくかった新橋芸者を、大胆で派手な色に統一させて、華やかで個性豊かな集団にしたてたのだと。
何方の発案なんでしょう、作戦は大当たり、色の名前に残るほど浸透しました。

日本のCIの先駆けとも言われるそうですが、スターではない人を判りやすい外見で束ねて人気を得るって、現代にもしっかり根付いたアプローチだったのですね。

「フクロウからのプロポーズ」2011年04月19日 21:27

「フクロウからのプロポーズ」
傷ついた野生のメンフクロウの雛を引き取り、ウェズリーと名付けて育て、19年を供に暮らし、最期を看取るまでの物語です。
生物学研究の助手をしていた著者は、はじめは学問的興味から、そしてすぐにその生物としての魅力に引込まれていきます。

たとえば、一度番うと、一生尽くし切り、パートナーが死ぬとじっと木を見つめたまま死ぬことすらある。暗闇の中、数百メーター先の雪に隠れた鼠の鼓動を聞き分けてしとめる。人間と違い聴覚神経が発達した空間認識脳である。などなど、著者とともに知ることになるメンフクロウについての知見は驚くことが沢山あります。

見取った後「師であり、友であり、わが子であり、素敵な遊び相手であり、そしてまた、神に思い至らせてくれる存在だった。」と語っています。
生物学を志した著者の広く深く観察された記述と一個の生への敬意と愛情に満ちた接し方から、メンフクロウと人との関係が、この表現が決して誇張ではないと感じます。

動物を私たちと同じ感情豊かな生命と捉える立場をなんというのでしょう、行動主義的なアプローチではなしえない創造的な関係を築ける、という事実(と捉えるとして)は、改めて人の存在を問うているように思いました。

ステイシー・オブライエン著「フクロウからのプロポーズ」
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/sp/owl/

「Lady Gaga Japan Earthquake Relief Wristband」2011年04月20日 07:47

LADY GAGAの復興支援リストバンドが届きました。

Lady Gaga Japan Earthquake Relief Wristband

Lady Gaga Japan Earthquake Relief Wristband
力の篭る指を広げた手のイラストと「WE PRAY FOR JAPAN」「日本の為に祈りを。」というメッセージが書かれています。

一つ5ドル。購入サイトでは一口5ドル単位の寄付も出来る様になっています。
私の発注日が3月13日ですので、その前にはサイトがスタートしていたことになります。ニュースを聞いてすぐ行動したことが伺われる速さですね。

今日のニュースではアメリカからの義援金は約二億ドルに達したそうです。速やかに友好的に被災者の方々に行き渡ることともに、この恩に報いて大発展していくことを心から祈ります。

パッケージが出来ました!「バンダナバックル」2011年04月21日 23:59

5月3日に、ミサリングファクトリーから発売される「バンダナバックル」のパッケージができました!

バンダナバックル
バックル1個いり。

バンダナバックル
こちらは特製バンダナとのセットになっています。
特製バンダナは、南仏のちょっと厚手のプリント生地を使っています。ミサリングファクトリーで作る本格フランス菓子にピッタリですよ〜。(自画自賛)

5月3日ミサリングファクトリーの4周年感謝祭でこのバックルの発売記念イベントを行います。ぜひみなさまご来場下さい!

透明なデザイン2011年04月22日 23:59

少し前に「方向転換」について書かせて頂きましたが、「ばれる時代」の普通とは、どんなデザインなのでしょう。

話が飛びますが、私たちの心象は、同じ一連の事実の連なりでも知らされる順番と不明点の伝え方によって大きく変わるものです。
例えば、大きな事故があってその情報が少しづつわかってくるという様な状況で、最初に「問題ない」と言った後で色々と事実が判ってくることがどれだけ人を苛立たせるか、経験した方は多いと思います。
最初に判らないことと判ったことを並べて、事実が判るたびにそれを繰り返すという態度の方が好まれる様になってきているのは間違いないでしょう。

ばれることを前提にした時、いい情報も悪い情報も含めて、その時点での客観的な評価に心を留める方が良さそうです。
例えば「今私は仕事をしている。」「怒っている。」「迷っている」など今していることを認知することを「メタ認知」というそうですが、絶えずことの全体像をメタ認知した状態が求められるのかもしれません。

デザインのプロジェクトにおいても、その背景やビジネスモデルやユーザーや評価など、全てが同時多発的に伝わってしまう状況は、プロジェクトのどの進捗段階でも、不足や不備も含めてつまびらかにオープンになっているという自覚を求められているのです。(勿論、守秘義務は当然のことですので、心構えとしてのお話ですが)
それを思いますと、最善のストーリーをお膳立てすることはもう時代遅れなのかもしれませんが、同時に安易なストーリーやごまかしを排除する方向で働く可能性があります。

全てがメタ認知された上で成立し「いいね」と言われるデザイン、仮にそれを「透明なデザイン」とよびますと、それがこれからの普通なのかもしれません。

過去記事:方向転換
http://dmc.asablo.jp/blog/2011/03/28/

風が吹けば、、2011年04月25日 23:59

この度の震災では、茨城県の外海洋上風力発電施設がほぼ無傷で電力を送り続けているとのニュースもあり、自然エネルギー、再生可能エネルギー、クリーンエネルギーといった耳新しいキーワードがにわかに注目を集めていますね。

風力発電
こちらは、秋田県仁賀保にある風力発電機。深い朝霧の中で重低音を響かせているところです。

風力発電
鳥海山から続く高台は日本海からの風が絶えず吹き続け豊かな草原を育んでいます。その風を利用しようと沢山並んでいます。

にわか勉強でどちらがいいどちらが悪いとはなかなか言えませんが、「こうあって欲しい」は言えるかもしれません。それに優先順位をつけて、それに見合うかどうかのオープンな検証が望まれます。

では早速、現時点の私としては、、

1)イノベーションがあること
2)自前で調達出来る事
3)オペレーションが簡単なこと
4)100年単位での経済合理性があること
5)最悪のシナリオが起きた場合のリスクが許容可能なこと

1は、これまでは解決不可能だった課題をどれだけ解決出来るか、という点こそ議論に値すると思うからです。既存の技術を有効利用することは大切ですが、それを内包した上で飛躍するイノベーションが欲しいですね。

2は、現状の再認識を通して、議論がなされ、様々な知見が磨かれ、様々な残り物をアップデートできると思うからです。私たちもそろそろ「切られたカードで勝負する」大人になりたいなぁ、という気持ちからでもあります。
持てるものの正しい意識と評価をする必要がありそうです。更新しつづける努力は大変そうですけれど。

3は、オペレーションが難しいと結果的に低効率で高コストになり信頼性に欠くということと、人材難を招くからです。そのためのイノベーションでもあり、高度な制度設計がなされてはじめて可能なことでしょうね。

4は、経済合理性は必ず時間単位での評価が伴うはずなのですが、その時間単位が短いと恣意的な議論になりやすいと思うからです。100年単位で、施設の建設から撤去、更新まで含めた合理性が望ましいと思います。

5は、たとえ頻度が低くても影響が深刻で広範囲になる状況は、人々が受け入れられないからです。この点はやや合理性を欠くように思いますが、人は合理的なだけでは納得しないことも多々あります。
またここはこれまで操作されてきたと疑いの深まっている点でもあり、だからこそオープンな検証を通して、許容範囲のリスクを共有することが大切だと思います。

避けたいのは「はじめに答えありき」の議論で、上の基準に合致していることが確認できコンセンサスが得られるならば、原子力でも風力でも地熱でもメタンハイドレートでも、私はどちらでもいいと思います。
でも今はそれが判らない。そこをわからないからとサボってきたツケが回ってるんだなぁ、そんな風に感じています。

船に乗って2011年04月26日 23:59

客船
冬の名残を洗うように春の強い風が続いていますね。
ここ数年は春の嵐が激しく、竜巻も起きたりしています。外出にはどうぞお気をつけ下さい。

春になったり季節が動くと旅情が募ります。(いつでもそうなのですが、、。)
船で長い旅に出たことがないので憧れてしまいますが、船旅がいつも順風とは限らないでしょう。嵐も波もあるでしょう。でも何故か穏やかな印象があります。

「大船に乗ったつもりで」と言いますが、安心感をもたらすものはなんでしょうね。
船そのものの造り、船長の経験豊かなリーダーシップ、訓練されたクルーの冷静な対応、全体のチームワーク、、。これらは言い古された喩えですが、それに加えて客員に信頼にたる有志が期待出来ることもあるでしょう。

さて、私たちの船はどうでしょうか。新しいイノベーションの大船を作って行きたい、、そんな気持になっています。

NOKIAとSymbianを5年使いました。2011年04月27日 23:59

とうとうこの日がやってきてしまいました、、というと感傷的過ぎますが、2006年2月から使い続けましたので丸5年、NOKIAの携帯電話を使っていました。いずれもSymbianOSの載った端末で、いわゆるスマートフォンの原型と言っていいと思います。

5年前、確かにそれは世界最先端でした。

2006 3GSM NOKIAブース
2006年の携帯電話の国際見本市(3GSM)のNOKIAブースは沢山の人で賑わっています。

2006 3GSM おしゃれなタグ
おしゃれなタグ付き。NOKIAは今の「フォトパネル」やロケットのようなコンセプトも提案していて、SIMカードが自由に使える楽しさを強烈に感じました。

2006 3GSM N92
これはN92。変形するガジェットタイプが各社沢山出始めた頃ですね。

Symbian OS 2006
当時のSymbianOS。記録がありませんので推測ですがS60だと思います。基本構成は今とほとんど変わりません。

6880 バルセロナで使用
バルセロナで使用の6880の画面です。4バンドで国際ローミングでき、フルブラウザ、オフィスソフト対応。BluetoothでMacのカレンダー(iCal)と同期出来るのも強いインセンティブです。

i-modeが国内で大きな盛り上がりを見せ、海外進出を探り始めたのが2005年頃だったはずです。国内では行き届いた満足行くサービスが豊富でしたが、一歩海外へ出ると状況は一変します。その事実がやがて広く知られるようになり「ガラパゴス」と呼ばれるようになったのは2007〜08年頃でしたね。

詳細は省きますが、「てきること」で言えば、上記の製品たちはスマートフォンに必要なことを叶えていました。動きが遅いとか、画面が小さいとかは、少々の不足として充分納得出来ました。それだけ高付加価値でしかも低価格だったからです。
それから5年、性能は上がりデザインは広がりました。しかし「できること」も品質も、実感の伝わりにくい変化だったかもしれません。

5年使って思ったことは、、
1)できること、選択肢があることがまず大切
2)その上で、スピードや質感や手応えなど、「体感する良さ」が絶対必要
3)性能は2を実現するためにある
この優先順位を守るのは大変なんだな、ということでした。UIに磨きがかかりスピードとスペックが贅沢なものであって欲しかった、と今は思います。

つい先日、額面でNOKIAはAPPLEに抜かれたというニュースがありました。マイクロソフトと組むと言う話も聞こえてきますが、今後どのようにしていくのか気になります。
私は、これから暫くAndroidを使ってみようと思います。

過去記事:NOKIAを使う

バンダナバックルのサイトが出来ました!2011年04月28日 23:59

バンダナバックルのサイト
5月3日発売の「バンダナバックル」のサイトが出来ました!
購入予約の受付も開始しました。
発売記念のオリジナルバンダナは数に限りがありますのでお早めにお求め下さいね!

http://www.misaling.net/bb/bandanna_buckle.html

5月3日は発売を記念して店頭販売を行います。
お時間のある方は是非、お越し下さい!
詳しくは下記サイトをご参照下さいませ。
http://ameblo.jp/misaling/theme-10036075520.html
dmc.
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
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